申請の概要
在留資格の種類 | 永住者 |
申請の種類 | 永住許可 |
国籍 | 中国 |
性別 | 女性 |
当事務所への相談の経緯
本件は、お母さまとともに永住申請を希望された案件です。
- 日本人の養父
- 実母(日本人の配偶者等)→永住
- 申請人(連れ子定住者)→永住
申請者様は、過去の在留状況について不安を抱えていました。
申請人の家族関係は、日本人の養父、母(日本人の配偶者等)の3人で暮らしており、母は2017年9月に再婚し、2018年4月に日本人の配偶者等の在留資格で来日、申請人は連れ子定住者の在留資格で2019年7月に来日されました。
日本での生活も約3年4ヶ月となり、養父の収入も安定しており、経済的な不安もなく誠実に暮らしておりましたが、申請人は日本での言葉の壁や生活環境、学校環境などの人間関係に苦労し、親の期待に応えなければならない重圧から、2020年11月に万引きをしました。
そして2021年6月に家庭裁判所の調査を受けた後、同年7月に家庭裁判所から「審判不開始決定通知書」を受け取り、その後は問題なく生活を送っていました。
永住申請にあたっては、結婚して約4年、日本での生活も約3年4か月となり、今後も家族仲良く日本で安心、安定した生活を希望していたため、永住申請を希望されていましたが、申請人の過去の在留状況に問題があったことで、お母さまとともに希望していた永住申請の審査への影響やどんな資料等を準備したらいいのか悩んでいらっしゃいました。
申請準備から許可までの流れ
申請書類では、理由書で丁寧に経緯を説明するとともに申請人本人の反省文や養父の嘆願書、万引きについての裁判資料(裁判不開始決定通知書等)など理由書で説明した内容に関連する資料をすべて提出致しました。
入管へ事実を説明するため、申請人や養父、母親から万引きなど出来事の事実を聞く必要があり、さらに必要な資料の提出を協力していただく必要がありました。
なぜ出入国在留管理局へ心証が悪くなる資料を出す必要があるのかを丁寧に説明させていただき、申請者様や養父、お母さまとの信頼関係を築く点に注力しました。
必要性を理解していただいた後は、積極的に理由書作成に必要なアンケートへの回答や必要書類なども送って頂き、申請書類一式を整えることができました。
結果、無事「永住者」の許可をいただくことができました。