「素行善良要件」とは、法律を守り、社会的に非難されない生活を送っていることを指します。
懲役刑や罰金刑などの刑事罰を受けていないことが大前提ですが、審査の目はそれだけに留まりません。
- 交通違反: 軽微な駐車違反程度であれば直ちに不許可となることは稀ですが、頻繁な違反や、スピード違反、飲酒運転などで罰金刑や免許停止処分を受けた場合は、素行が善良でないと判断される可能性が高まります。
- 入管法上の届出義務: 住所変更や転職時の所属機関に関する届出など、入管法で定められた義務をきちんと履行しているかも評価されます。届出を怠っていると、在留状況が良好でないと評価されることがあります。
また、「出国日数」も重要な注意点です。
- 永住申請の「引き続き1年以上日本に在留」という要件は、「継続性」が問われます。
- 1回の出国で90日以上日本を離れた場合や、年間の合計出国日数が100日以上の場合は、生活の基盤が日本にないと見なされ、在留期間がリセットされる、あるいは継続性が途切れたと判断される可能性があります。申請前の数年間の渡航履歴には十分注意が必要です。