申請の概要
在留資格の種類 | 家族滞在 |
申請の種類 | 在留資格認定(新規) |
国籍 | インド |
性別 | 男性 |
当事務所への相談の経緯
申請者様は弊社へのご依頼前、他事務所へ家族滞在ビザの更新を依頼したとのことでした。
他事務所の行政書士は申請したものの、入管から審査終了の連絡を受けた後、入管へ行くことを怠り続け、遂には在留期限から2か月が経過したそうです。
そして、申請者様は入管からその行政書士と共に呼び出され、不法滞在者になったと告げられたのだそうです。
申請者の夫は経営管理ビザを持ち、申請者ご夫妻と幼い娘さんの3人で仲睦まじく暮らしていましたが、申請者と幼い娘さんが不法滞在者として本国に帰らなければならなくなった事に深く悲しみ、毎日泣いていたそうです。
なお、その行政書士は、過去にこの申請者から家族滞在の認定の依頼を受けて着手金を得ながら、2年経っても遂に申請しなかったことがありました。
その時、弊社に家族滞在の認定のご依頼を頂き、弊社による申請は3か月後に許可されました。
申請準備から許可までの流れ
今回の申請のポイントは、申請者が不法滞在者となった要因が、申請者自身にはなく、あくまでも申請取次行政書士にあること、そして、申請者にとっては不測の事態により意図せず不法滞在者になってしまったという事実であり、それらを入管へ率直に説明することに力点を置きました。
根拠となる書類は、その行政書士とのメール記録がまず考えられましたが、その行政書士は申請者への報告等を日常的に怠っていましたので、申請者には、その行政書士が入管から受信した申請受付メールや審査完了メールなど存在が確実視できるものを入手してもらうことにしました。
今回の申請で当社が作成に注力しました書類は、申請理由書と当社からの嘆願書です。
申請理由書では、申請者が不法滞在者となったことに対する無実を申請者の立場に立って説明し、嘆願書では、その行政書士の職務怠慢について、今回の申請後の対応の杜撰さと、前回の受注後の対応の不誠実さを行政書士の立場から説明しました。
本件は弊社の前に受注した行政書士の職務怠慢による事案であったため、職務怠慢の証拠というのは非常に少ない点に苦労しましたが、事実関係を丹念に押さえて説明したことで、申請からおよそ1か月で許可が下りました。